10月29日(土)、広島大学フェニックス国際センターMIRAI CREA(ミライクリエ)で、国際交流イベント「ASIAN SATURDAY 2022」が開催された。
ミライクリエは、イノベーションの創出や交流の拠点として、昨年開館したばかりの施設。
前回8月の「南・中央アジア」に続き、2回目となる今回は「東・東南アジア」がテーマとされた。
およそ60人の来場者が、中国、韓国、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、ラオスの留学生との交流を通して、異国の文化に触れた。
留学生は日本語と英語を使い分けながら、名所や民芸品、おもちゃや楽器など自国の魅力と文化を説明し、来場者は興味津々に聞き入った。
楽器や伝統衣装を代わる代わる体験し、笑顔のあふれるひとときとなった。
軽食ブースでは、韓国のココナツと胡麻のクッキー、インドネシアのコーヒービスケット、ココナツウォーターなどが振舞われ、なかでも小さなお餅でマンゴーやヨーグルトのフィリングが包まれた中国のお菓子は大人気だったようだ。
韓国の留学生は、正月に家族で遊ぶという「ユンノリ」というゲームを展示。
円柱を縦半分に切ったような「ユッ」と呼ばれる棒をさいころのように転がし、出た面の数で駒を進めるゲームだ。
日本のすごろくに似たルールが分かりやすく、来場者は次々と対戦していた。
海外旅行も好きだという広島大学3年生の鳥羽こよみさんは、
「日本との共通点も異なる点もたくさんあった。例えば中国の琴は、日本のものと形はそっくりだが弦の数が違う。食や景色は観光すれば分かることもあるが、文化や伝統的な遊びは観光だけでは知ることができなかった」と、新しい発見が多かったようだ。
次回は12月に「アフリカ」をテーマに開催予定。
文・写真/小林祐衣