土砂災害などの自然災害への警戒が特に必要な季節となった。東広島の土地の特徴や過去の災害から、気になるデータを集めてみた。防災に関する話題としてほしい。(特別取材班)
東広島市は広島県内で最もため池が多い
2018年の西日本豪雨では、多くのため池が決壊し、各地で甚大な被害が生じた。自宅周辺のため池の状況を確認し、浸水の危険があれば対策を。東広島市には多くのため池があり、その数は県内で最多。広島県は全国で2番目に多い。
※ため池数は、ため池管理保全法の対象外である堤体・取水設備のない施設等も含んでおり、各都道府県が法に基づき公表するデータベースの数とは一致しない場合がある。また、令和2年3月末時点で都道府県から報告を受けている数であり、今後変動する場合がある。
2018年西日本豪雨 県内で確認された土石流 発生地点の約3割が東広島
広島大学平成30年7月豪雨災害調査団地理学グループの調査によると、西日本豪雨によって県内の7728カ所で土石流相当の土砂の動きがあり、発生箇所は東広島市が最多だった。要因について同グループは、「誘因となった豪雨があった地域の中で、東広島市は面積が広いため」と分析。このうち県内の1242カ所で被害が出た。
2018年西日本豪雨 東広島市の被害額 県内2位
西日本豪雨で、公共、教育、文化、病院などの施設をはじめ、農業、林業、水産業などが受けた被害額は、広島市に次いで多かった。
東広島市内で土砂災害警戒区域が最も多いまちは志和町
土砂災害防止法によって指定された区域は、東広島市に3916カ所あり、町別で見ると上表のとおり。市が6月に配布したハザードマップで、最新の情報が確認できる。災害が発生する恐れがある場所を把握し、避難行動を考えておくことが大事。