東広島市黒瀬町大多田の私立武田中(福田薫校長)は10月27日、「SDGs(持続可能な開発目標) 発表会」を同中体育館で開いた。学内の発表会で選ばれた1~3年の6班29人が保護者約100人の前で発表した。
同校では、6つの縦割り班を編成。毎年、SDGsの17の目標から6つのゴールについて学習している。今年度は、6つの目標から生徒それぞれ興味がある分野を一つ選び、同じ目標を選んだ生徒同士がグループになり、図書室の本やタブレットなどで「調べ学習」をしてきた。
「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」の班は、日本の一人当たりの電力消費量は世界4位であることから、日本は電力を多く使い、CO2(二酸化炭素)を排出していると指摘。「夏の冷房時の温度設定を1度上げると約10%の消費電力を削減し、公共交通機関や自転車を利用することでCO2を減らすことになる。少しの環境への配慮が積み重なり、日本の未来につながる」と訴えた。
福田校長は「『調べ学習』をしっかり行い、個性を発揮した発表だった」と講評した。同市西条中央の大掛恭子さんは「ペットボトルのキャップが発展途上国の子どもたちのワクチンになると知ったのでリサイクルしたい」と話していた。 (山北)