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東広島で御朱印集め 集めて、眺めて楽しい!

  • 2023/05/02
左から新宮神社、御建神社、安芸国分寺の御朱印。東広島市内には、この他にも御朱印をもらえる寺社がある

 御朱印を集める女性や若者が増えている。「御朱印ガール」という言葉まで生まれ、テレビや雑誌などで紹介されることも多い。

新元号「令和」の由来となった万葉集第5巻「梅花の歌」があしらわれた限定の紙に筆を走らせる御建神社の三善孝昭宮司

 そんな御朱印ガールたちの心をわしづかみにしたのは、期間限定の御朱印やカラフルでデザイン性の高い御朱印帳。平成最後の日と、令和最初の日に御朱印をもらおうと、寺社に列をなした御朱印ガールの姿も目に新しい。

 墨書きされた御朱印はどれも見事で、まるでアート作品。集めて、眺めてうっとり。日付も記入してくれるので、後から見返すと寺社巡りのいい思い出に。この秋、好みの御朱印帳に御朱印を集めて、自分だけの宝物にしてみては。

 もともとはお寺に写経を納めた際の「納経印」として、納経帳や掛け軸に朱印を押してもらったことに始まるとされる。現在では、納経しなくても寺社をお参りした「参拝証」としてもらうことができる。近年では、蛇腹折りや和とじの「御朱印帳」と呼ばれる帳面に、複数の御朱印を集める「御朱印集め」がブームとなっている。

 寺社でお守りや絵馬を販売する社務所や寺務所で、初穂料300円~500円ほどを納め、御朱印帳に書いてもらうのが基本。宮司や住職、みこなどが、寺社にゆかりの深いものをモチーフにした押印と、本尊や祭神の名前、参拝日などを墨書きしてくれる。御朱印帳がなくても、寺社が用意した紙に押印してもらうこともできる。

 御朱印を書いてもらう前にお参りしよう。混雑する時期や寺社によってはお参りをしている間に書いてくれるところも。境内にある由緒書きなどで、寺社の歴史や見どころを知ることも、御朱印集めを楽しむ秘訣ひけつといえる。

1991年6月に市の重要文化財に指定された新宮神社本殿を紹介する礒部貴行権宮司

「自分好みの御朱印帳を探すのも楽しい」と話す原口さん

 

寺社を訪れるのが好きだという東広島市西条町吉行の看護師、原口亜以さん(39)は、テレビ番組が紹介した「御朱印」に興味を持ち、昨年1月から集めるようになった。「まだまだひよっこ」とはにかみながらも「訪れた日や時間、書き手によって変わる墨の濃淡や字の調子に、一期一会を感じる」と御朱印の魅力を話した。

 原口さんはこれまでに17カ所の神社で御朱印を集めている。この日は初めて寺の御朱印をもらおうと、西条町吉行の安芸国分寺を訪れた。

 同寺の有瀬光崇住職は「3~4年前から御朱印ブームの兆しが見られるようになった」と振り返る。御朱印を題材にした漫画がきっかけで寺社巡りを始めた女子高生や、出張の先々で御朱印を集めるサラリーマンなど、老若男女を問わず御朱印を求める人が増えたという。「始めるきっかけや目標は人それぞれで構わないし、ブームは歓迎している。気軽に楽しんでもらいたいが、神仏に手を合わせて信仰するという基本の形を忘れないでほしい」と有瀬住職。原口さんは「訪れた寺社との縁を大切に、しっかりお参りしてから御朱印をいただいていきたい」と目を輝かせていた。

(茨木)


広島県内の御朱印がずらり!!


寺社の魅力トーク
FM東広島(89.7MHz)
■9月20日(金)14時台 新宮神社の礒部さん
■9月26日(木)13時台 安芸国分寺の有瀬さん

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