東広島市西条町が発祥の地として知られる「原産西条柿」の出荷が10月7日、同市八本松東の東広島流通センターで始まった。初日には、約100㌔の柿が生産農家から持ち込まれ、JA広島中央のスタッフが手際よく選別した。(茨木)
西条柿は、縦に4条の溝があり、果肉が柔らかく、口当たりが良いのが特徴。東広島市と三原市大和町の農家49戸でつくる原産西条柿生産出荷組合が約14.3㌶で栽培している。今シーズンは、4月の遅霜や長雨と日照り続きの異常気象、相次いだ台風の影響などで実の発育が心配されたが、9月、10月で玉太りが良くなり、ほぼ例年通りの出来栄えとなった。
持ち込まれた柿は、スタッフが一つ一つ手に取って、色づきや形、傷の有無を入念に確認して2等級に選別した。その後、選果機で大きさを5階級に選別。階級ごとに丁寧に梱包し、渋抜き用のドライアイスを入れて出荷した。出荷作業は11月中旬頃まで続くという。約19㌧を市内の産直市や県内のスーパーなどに出荷し、贈答用として全国にも発送する。