広島大学周辺の交通ネットワークの課題解消と自動運転へ向けたデータ収集のために、スマートフォンのアプリからの予約を受けて走るデマンドバスと、決まった時間・ルートを走る定時定路線バスの実証実験運行が10月1日に始まった。どちらも「広島大学循環バス」と書かれた13人乗りのワンボックスカー1台ずつが、それぞれ無料で運行する。
運行開始初日には、試乗会が広島大学構内で行われた。高垣広徳市長と広島大学の越智光夫学長、関係者らが、広島大学循環バスに試乗。高垣市長と越智学長は、ドライバーが確認しながら運行するタブレット端末の説明を受け、運行の流れを確認した。試乗後、高垣市長は「乗る人にとって時間に余裕ができるいいシステム。多くの人に、デマンドバスを体験してもらいたい」と話していた。
広島大学、サイエンスパーク、新幹線東広島駅間の移動の利便性を高めるための試み。今回の試験運行は、来年1月末まで。実験結果のデータを踏まえ、来年4~7月に改めて運行実験を行う計画。
(石田)