野田署長(左)から感謝状を受け取る川﨑黒瀬郵便局長(撮影・山北)
東広島署(同市西条昭和町)の野田幸宏署長は10月19日、特殊詐欺被害などを未然に防いだ、黒瀬郵便局(同市黒瀬町菅田、川﨑孝志局長)の局員と、広島信用金庫西条支店フジグラン東広島出張所(同市西条町御薗宇)の店員に、それぞれ感謝状を贈った。
同署によると8月24日午後、同郵便局に60代の男性が訪れ、窓口対応をしていた伊藤美穂さんに80万円の送金を依頼。理由を聞き不審に思った伊藤さんは、竹川幸士課長に相談。竹川課長が男性から話を聞くと「シリアにお金を送るのに手数料がいる」などと話したので詐欺を疑い同署に通報した。竹川課長は「お客さまの大切な財産をお守りできてうれしい」と笑顔で話していた。
一方、 8月31日の午後3時ごろ、同出張所に80代の男性が訪れ、窓口対応をしていた上奥恵さんに700万円の払い戻しを依頼。理由を聞き不審に思った上奥さんは、堂脇英治支店長代理に相談。堂脇支店長代理と店員の神田裕美子さんが話を聞くと男性は 「息子が会社の小切手を取られたので、お金を渡さないといけない」などと話したので特殊詐欺を疑い、堂脇支店長代理が家族に連絡し、警察に通報した。
堂脇支店長代理は「日頃から気を付けていた。今後も警察と連携し、被害防止の取り組みを強化していく」と話していた。
同署によると、9月末現在、市内で発生した特殊詐欺被害は8件で被害総額834万円に上る。
同署では「被害を防ぐには家にいる時も、固定電話を留守番電話にするなどの対策を」と呼び掛けている。
(山北)