新型コロナウイルス感染拡大の影響で、親子が家で過ごす時間が長くなる中、ストレスや育児不安を抱える親も少なくない。そんな家庭の不安を解消してもらおう、と東広島市内でスクールソーシャルワーカーとして活動する臨床心理士の土居和子さんがこのほど、小学生の親を対象にしたオンラインのペアレントトレーニング(ペアトレ)講座を始めた。
講座は1クール全4回で、土居さんが立ち上げた臨床心理士の団体「ココロトモニ広島」が主催する。オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、子どもを効果的に褒めるこつや指示の出し方などを、専門的な知見から具体的に学ぶことができる。
4月26日から5月17日に行われた第1クール目には、東広島市内在住の4人の母親が参加した。土居さんは4人とZoomでつながりながら、不安に感じていることを聞き取ったり、子どもの不安が大きくなった場合の言動や態度の変化について説明したりした。参加者からは「子どもを客観的に見られるようになった」「褒めることが楽しくなり、家族に笑顔が増えた」といった声があった。土居さんは「これまで経験したことがない事態の中、親も子どもたちも不安を抱えて生活している。親子の良い関係を築くお手伝いをして、たくさんのお母さんたちに笑顔の花を届けたい」と話している。
第2クール目は5月31日から。東広島市、竹原市、三原市の3地域で同時開講する。第3クール目は7月開講予定。
問い合わせはココロトモニ広島、mamaconnect101@gmail.comまで。
▼詳しくは、オンラインペアトレ講座のホームページをご確認ください。
https://peraichi.com/landing_pages/view/kokorotomoni