予備審査を通過した10点の米が審査された決勝(上)、最優秀賞に選ばれた村若さん(撮影・小林)
東広島で最もおいしい米を決める「ぶちうまいお米コンテストin東広島」(実行委員会主催)が11月18日開かれた。応募があった104点のうち、予備審査を通過した10点の米が決勝の審査を受けた。
予備審査では、サタケ製の米粒食味計や穀粒判別器、日本精米工業会認定の米飯食味評価精度試験適性者による食味評価を実施。科学的にも〝うまい〟とされる米が決勝審査に進み、8人の審査員が食味試験を行った。審査員は「どれもつやがありおいしい。差はほとんどない」と五感を集中して審査をした。
最優秀賞に選ばれたのは豊栄町の村若哲磨さん(66)が出品したコシヒカリ。粘りや香りの違いと、毎日食べても飽きない味などが評価された。
できるだけ農薬を使用せず栽培している村若さんは「うれしいの一言。数年前に孫ができてから米作りを変え、安全・安心で喜んでもらえる米を目指している」と喜びもひとしおだった。決勝審査に進んだ10点の米の一部は、とれたて元気市となりの農家店などで販売されている。
最優秀賞に選ばれた村若さん
コンテストは、東広島市、広島中央農業協同組合、全国農業協同組合連合会広島県本部、サタケ、食協が連携して初めて開いた。県内随一の水稲面積を誇る東広島市で、主食用米の食味向上や、地産地消の推進、東広島市産米のブランド化を進めるために開催した。発表の場を設けることで、生産者のモチベーションを高める目的もあった。
(小林)