木製写真スタンドを手にする辻社長(左)と高垣市長(撮影・山北)
ツーバイフォー住宅用パネルの製造・販売をしているプレックコンポーネント(東広島市豊栄町、辻政儀社長)はこのほど、製造過程で出る木端材を活用した木製写真スタンド400セットを東広島市に寄付した。スタンドは、市内の保育所や認定こども園、幼稚園に配られ、年長児が写真を貼ったり絵を描いたりして卒園記念の製作物にする。
高精度のパネルを製作する同社では、年間約100立方m出る木端材の有効活用をしたいと、2020年春にプロジェクトを立ち上げた。これまでに、23施設に29セットの積み木などの玩具を提供している。今後も端材を活用した新たな商品の開発を行い、雇用の創出へつなげたいという。
木端材を活用した教材や玩具は、同社総務部の重光啓佑さん(63)が、仕事の合間に製作している。安全面を考え、木の角などを研磨し着色はしていない。子どもたちに、木の手触りや温もりを感じてもらいたいという。
昨年12月に行われた寄贈式には、辻社長ら3人が市役所を訪れ、辻社長が高垣広徳市長に木製写真スタンドを手渡した。
高垣市長は感謝状を贈呈し「SDGs(持続可能な開発目標)につながる取り組み」と感謝。辻社長は「子どもたちの笑顔を励みに、今後も地域貢献をしていきたい」と話していた。
(山北)