竹原市立荘野小学校の5年生21人は5月14日、同市下野町の「竹の駅」(坂元静馬駅長)で竹を使った筆づくりと竹和紙づくりに挑戦。荘野小学校では6年前から、地元に生息する竹のよさを実体験できる総合的学習を行っている。
児童たちは慣れない手つきで竹の先をカッターナイフで削り、木槌で毛状に広がるまで叩き続けできた筆に名前を入れた後、竹和紙づくりの「ためすき」を体験。竹パルプの水溶液を流し込んだ網付き枠をゆっくり持ち上げて水を切り、掃除機で水分を吸い取る作業では「すごい」と歓声が上がった=写真。
完成した筆を使って、好きな一文字を書いた竹和紙は校内に展示される。今回、初めて筆、和紙づくりに挑んだ藤原二千歩さんは「とても楽しかった。木槌で叩く時が大変だったけど頑張ってできた。またやってみたい」と笑顔。
竹の駅の坂元駅長は「何故、竹を使うのかを考えながら体験してみることで、環境問題などに気がついてほしい」と話していた。
先月30日には、竹文化交流を続けている韓国の潭陽郡無形文化財・名人会と日本竹原市文化同好会は竹文化友好姉妹縁組協定書に調印。(中村)