「広島から宇宙を探る」をテーマに、広島大学などの天文研究結果を発表する公開講演会は3月28日、東広島市中央公民館で開かれた=写真。日本天文学会の主催。約80人の市民が参加。
国立天文台の観山正見台長(東広島市福富町出身)が地球外生命の存在を確認するための研究内容を紹介。近い将来、広い宇宙で地球のような惑星を探し出せる可能性について述べた。
広島大学の研究者3人は隕石(いんせき)で分析する太陽系の歴史、かなた望遠鏡で探る突発性天体、ガンマ線観測の最新成果などについて講演した。
この中で、広島大学宇宙科学センターの大杉節教授は、東広島天文台のかなた望遠鏡の特徴を生かしたユニークな宇宙研究の成果を教育にも反映して地域に還元する考えを示した。
東広島市内から参加した高校生の大森愛理さん(17)は「生命の神秘や進化に関心がある。宇宙人がいるかもしれないという話にワクワクしました」と話していた。(泉)