スタッフに見守られながら自分でおむすびを作る参加者(撮影・山北)
NPO法人日本ハウスクリーニング協会(東京都新宿区・金子晴雄理事長)は昨年12月25日、東広島市にMM子ども食堂(檜千鶴子開設実行委員長)を開設した。
この日は、同市西条昭和町のビルの一室で行われ、子どもから大人まで8人が参加。檜実行委員長が代表を務める有限会社ぽけっとや協力会社の社員ら8人のボランティアスタッフが準備して出迎えた。
昼食は、自分でおむすびを握り、食卓に並ぶおでんや酢の物など8種類のおかずを次々に皿に取り、デザートのケーキに思わず頬を緩めていた。
子育て支援に興味があるという母親に勧められて親子で参加した、市立西条小6年の田淵巴菜さんは「食事がすごくおいしかった。また友だちと一緒に来たい」と喜んでいた。
同子ども食堂の檜実行委員長は「みんなみんなおいで!という思いを込めて『MM子ども食堂』と名付けた。多くの人に参加してもらい、笑顔になってもらえたら」と話し、「食材や玩具などは全て寄付によるもので、多くの人が協力してくれた」と感謝していた。
会場で囲碁を楽しむ地域住民(撮影・山北)
同子ども食堂は、毎月1回、最終の土曜日に運営。時間は、午前11時30分~午後1時。1月から場所は同市八本松町正力の有限会社ぽけっとで開かれる。会費100円。誰でも参加できる。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために細心の注意を払いながら行う。
問い合わせは、同子ども食堂0120(193)833。
子ども食堂は、子どもや保護者、地域の人に無料または安価で栄養のある食事や温かなだんらんを提供する日本の社会活動。孤食の解決や子どもと大人のつながり、地域のコミュニティの連携の有効な手段として、日本各地で同様の運動が急増している。
(山北)