県立安芸津病院への質疑応答の様子
医師不足や病床減などの影響で県立安芸津病院は今、存続の危機 に直面している。このため安芸津町とその周辺地域の住民と団体が「病院の縮小を食い止めよう」と「県立安芸津病院を支援する会(仮)」(大木昇三会長)を立ち上げた。
急激な少子高齢化の影響を受け、過去10年大幅な減収。さらに4月から大学病院からの医師派遣が打ち止めとなり常勤内科医が2人減、小児科常勤医師が1人減。夜間や休日診療が難しくなる。「医師の確保ができ次第、夜間休日診療は復活させたい。職員一同ますますがんばります」と井上正規院長。毎年3回行うの医療公開講座の実施や、新たな試みとして亜急性期病床の設置や訪問看護を始めるなどし病院をPRしていく。
同会としてはまず6月に安芸津とその周辺地域の2000~3000人を対象に実態調査アンケートを実施。課題と目標を明確にし具体的な支援策を練る。大木会長は「病院がなくなってからでは遅い。子や孫のためにも知恵と力を貸してほしい」と話している。(上田愛)