校庭に苗木を植樹する児童
東広島市西条町の寺家地区が発祥の地として知られる「西条柿」を地元の子どもたちに身近に感じてもらおうと、市やJA広島中央などでつくる東広島市原産西条柿活用研究会がこのほど、同地区の市立寺西小学校を訪れ西条柿の苗木を寄贈した。
1年生88人が研究会のメンバーと一緒に、スコップで校庭に苗木を植樹した。植樹した苗木は高さ約60cm。3年後には子どもたちの背丈を追い越して250cmほどに成長し、実をつけ始めるという。
同研究会では「全国に誇れる産物が自分の故郷にあることを知ってもらい、子どもの頃から身近なものとして慣れ親しんでもらいたい」と話していた。
西条柿は、縦に4条の深い溝がある渋柿の一種で、果肉が柔らかく、口当たりが良いのが特徴。食用だけでなくせっけんや抗菌スプレーなどにも活用され、近年その価値が見直されている。
(茨木)