東広島市八本松町原の特別養護老人ホーム新生園で11月16日、家族介護教室「高齢者と薬について」が開かれ、家族を介護している人や福祉関係者ら8人が参加した。
教室には、東広島薬剤師会から薬剤師の中島啓介さんと松井聡政さんが講師として招かれ、薬の正しい飲み方や多剤併用のリスク、認知症やその薬などについて講演した。認知症の脳内の仕組みなどを寸劇にして説明。参加者からの「薬の効果が見られないので薬を替えたい」といった質問に答えた。
中島さんは「医療と介護、患者と家族をつなぐ架け橋が薬剤師の理想の姿だと考えている。行きつけの薬局や安心できる薬剤師を見つけ、何でも相談してほしい」と話していた。
教室に参加した八本松地区の民生委員野村たつえさんは「高齢者と関わることが多いので、薬について勉強できて良かった」と笑顔だった。
同教室は市の委託事業で、新生園では2年前から年に数回行っている。薬についての教室は今回初の試み。(茨木)