ヨーロッパ南東部のモンテネグロで5月に行われた「第26回国際哲学オリンピック」で、石川賀之さん(18)が銅メダルに輝いた。同オリンピックでの日本人のメダル獲得は初めて。
同オリンピックは、高校生対象の哲学エッセーコンテスト。50カ国、約100人が参加した。石川さんは、昨年9月に「日本倫理・哲学グランプリ」で金賞に輝き、2月の「国際哲学オリンピック選考会」でグランプリを受賞。昨年に続き2回目の同オリンピック出場を果たした。オリンピックでは、石川さんは、課題文の中から「アリストテレス」の引用文を選択して、英語でエッセーを書いた。
石川さんは、東広島市出身。現在、広島学院高を休学して、イタリアに留学中。「自信がなかった。表彰式の時、気が付いたらステージにいた」と喜びを語った。今後の目標は「アメリカかイギリスの大学に進学したい。哲学については、もっと知識を広げていきたい」と前を見つめた。
(石田)