プロ野球のドラフト会議が10月20日、東京都内のホテルで行われた。地元東広島市では、近畿大工学部(同市高屋町うめの辺)の石伊雄太捕手が、上位候補として名前が上がっていたが、指名されず、プロ入りとはならなかった。
石伊捕手は、178㌢、83㌔。三重県出身で近畿大高専を卒業後、近畿大工学部に進学。広島六大学リーグ戦では、昨秋のリーグ戦で最優秀選手に選出されたほか、ベストナインにも4度選ばれている。大学時代の通算成績は、69試合に出場し、打率3割3分9厘、8本塁打、65打点。巧みなインサイドワークと強肩、勝負強い打撃で、何度もチームのリーグ戦制覇に貢献してきた。
石伊捕手は、事前に3位までに指名されれば、プロに進むことを表明していた。この日、大学で会見に応じた石伊捕手は「プロに進みたかった思いもあるが、自分の力はまだまだプロのレベルではなかったということ。僕の課題は打撃。次のステージ(社会人)で力を付け、(2年後に)指名されるよう努力したい」と淡々と話していた。
一方、ドラフト会議後に行われた育成ドラフトでは、武田高の内野海斗投手が、ソフトバンクから4巡目で指名を受けた。