東広島郷土史研究会は昭和の日の4月29日、「第31回ひがし広島の史跡・文化財を見て歩く会」を開催した。今回のコースは東広島市志和町の志和堀小学校をスタートし、6カ所の関所を設けた約9㎞。ベトナムや台湾、中国からの広島大学留学生を含む東広島市内外から約500人が参加した。
100段を超える階段を登った先にある市中神社の舞殿につり下げられた銅鐘や江戸期に建てられた大宮神社宮蔵、蔵の中に収められ普段見ることのできない懸仏(かけぼとけ)や完全な形で残る471帖の経典など6件の県や市が指定した重要文化財を見学することができ、ポイントごとで担当者が説明を行った。
広島市佐伯区から毎年夫婦で参加している尾川建さん(65)と里子さん(75)は「幕末のころ広島城の移転計画があったとされる志和の地はとても興味深い。歴史に思いをめぐらせながら完走する目標も持てるので、ぜひ継続して開催してほしい」と笑顔で語った。
(松永)