特殊詐欺の被害を水際で防ごうと、金融機関職員を対象にした「声掛け訓練」が10月22日、東広島市西条岡町のもみじ銀行西条支店で行われた。同支店の行員、防犯連合会の会員、地域安全推進員、東広島署員が参加した。
息子を語る男から「なくした会社の小切手代を立て替えてほしい」という電話を受けた高齢者が定期預金の解約を申し出るという想定。
大口解約であることから窓口担当者が使用目的などを細かく確認。特殊詐欺と判断し、支店の責任者が警察へ通報するまでを訓練した。
同支店の古本康雄支店長は「最近の詐欺の手口や対処方法の情報を警察から聞き、疑わしい時はすぐに警察に連絡するなどの連携を強化して、特殊詐欺の防止に努めていきたい」と話していた。
今年1月から9月末までに、広島県内で240件の特殊詐欺が発生し、被害額は約10億7200万円。この内東広島署管内では、11件5900万円の被害が発生している。(西村)