国の特別天然記念物オオサンショウウオの保護・保全のために活動している「日本オオサンショウウオの会」は9月27~28日、東広島市豊栄町で全国大会を開いた。研究者や保全団体など全国から約200人が参加。豊栄生涯学習センターと清武西地域センターをメーン会場に、オオサンショウウオの観察会や情報の交換会などが行われた。
豊栄町に生息しているオオサンショウウオは、瀬戸内海方面に流れる川に生息する唯一の例として注目されている。同会によると、現在、同町では生後5~10年のオオサンショウウオが見られなくなっているという。
生息地を守る会の高松哲男会長は「地域の皆が賛同し、きれいな川を守ろうと努力してきた。これからも行政と協力し、環境を守っていきたい」と講演し、オオサンショウウオや自然を守ることの大切さを訴えた。(西村)