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特殊スチームで洗髪 利用者と介護職員の負担軽減 県内初 たかやの郷が導入

  • 2023/05/20
スチーマーを使って利用者の髪を洗う職員(撮影・山北)
スチーマーを使って利用者の髪を洗う職員(撮影・山北)

 医療法人社団ヤマナ会が運営する小規模多機能型居宅介護施設の「たかやの郷」(東広島市高屋町杵原、廣川耕三施設長)は今年2月、車椅子に座ったまま洗髪などが可能になる「シャンプースチーマーシステム」を導入した。県内で初。

 同システムは流水を使用せず特殊なスチーム(蒸気)で汚れを浮かし、専用のシャンプーで汚れを取る。蒸気のため入浴が困難な人などが、寝たままでも周囲を濡らすことなく洗髪や全身の清拭(せいしき)ができ、入浴で温まったような感触が得られるという。時間は約10分間で、入浴準備や排水の必要がなく使い方も簡単。小型軽量仕様なので、訪問介護などにも適している。

 スチーマーを使用し、洗髪した利用者の藤原久枝さん(88)は「蒸気が温かくて気持ち良い。とても楽だし、髪がサラサラになった」と笑顔。上田雅也介護部長は「システムを導入して利用者の体の負担も少なくなり、介護職員にとっても負担軽減につながった。このシステムが他の介護施設などにも普及すれば」と話していた。
 同システムの問い合わせは、たかやの郷082(491)0017。

(山北)

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