オンラインで授業を受ける平岩小の児童(撮影・小林)
東広島市内5つの小学校をオンラインでつなげた社会科の授業が6月18日、行われた。広島大学と芸陽バスの協力を得て、八本松、平岩、豊栄、河内、木谷の各小学校の4年生約130人が各教室で同時に授業を受け、西条市街地を走る循環バス「のんバス」について学んだ。
広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI)センター長の草原和博教授が芸陽バス本社から講義を行い、大学生が路線バスの中を撮影したり、実際に運行している「のんバス」に乗車したりして中継した。児童たちが気付いたことを発表するとサポートの大学生がデジタルホワイトボードに入力し、他校で出た意見と比較しながら授業を進めた。
さらに「のんバスの運行のために使われる補助金とは何か」「なぜ赤字なのに運賃を変えないのか」など児童たちから出された素朴な疑問に対して市役所の担当者がその場で回答するなど、オンラインならではの授業風景が繰り広げられた。
のんバスに乗ったことがないという児童は「バスの中を見ながら授業が受けられて楽しかった」と話し、オンライン授業の醍醐味(だいごみ)を感じた様子だった。
(小林)