海岸通りの竹林に春の木漏れ日が降り注ぐ。たけのこのシーズンだ。竹原市小梨町小吹の佐渡農園では旬のたけのこを収穫し出荷を始めた。1?当たり500~800円で取引されている。ピークは4月中旬~5月上旬。
春になると自然に出てくるたけのこと違い、土から顔を出す前に掘り出すのが小吹流。県外に出荷するほど良質で味がよいと評判。園の人たちは竹林に竹炭・肥料をまき、愛情を込めて育てている。これがうまさの秘密。
「今年は適度な雨と気候のおかげで収穫量を期待している。掘り立てのたけのこはみずみずしい。やわらかくて甘みがあるからさまざまな料理に使える。これからも小吹のうまいたけのこを育てるために、竹林と共に歩んでいく」と佐渡文武園主(82)は自慢のたけのこを両手に抱えほほ笑む。
道の駅たけはらでも朝掘りの小吹のたけのこを直売。1階のレストランでは4月から、たけのこを使った料理の営業が始まった。たけのこの土佐煮、たけのこと広島カキのグラタンなど種類も豊富で、旬の味覚が楽しめる。