広島県警は、7月19日に福山市内で逮捕した預貯金詐欺の犯人が持っていた「ニセ被害届」を県警ホームページで公開した。
偽造された被害届は、銀行名と名義人、暗証番号を記入する欄が作られている。
「ニセ被害届」を使った詐欺の手口
福山東署によると、今回発生した事件は、警察官になりすました男が
「あなたの口座から10万円が引き出されている」
「被害届を受理するので警察官を行かせる」
と被害者に電話。その後、別の男が被害者宅を訪れ、「ニセ被害届」にキャッシュカードの暗証番号を書かせた上、キャッシュカードもだまし取った。
その後、不審に思った被害者が警察に通報。警察官が付近を捜索中に発見した男が、だまし取ったとみられるキャッシュカードと偽造の被害届を所持していたため緊急逮捕した。
実際の被害届には「銀行名」「名義人」「暗証番号」などを記入する欄は無い。
県警では、「警察官が暗証番号を聞いたり、書かせたりすることはない。絶対にキャッシュカードを渡したり、暗証番号を教えたりしないで」と呼び掛けている。