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JR河内駅構内をJR職員と一緒に清掃する河内高野球部員(撮影・小林)
河内高校の野球部員8人がこのほど、JR河内駅の清掃を行った。同部顧問の森岡浩人教諭やJR職員と一緒にごみ拾いや掃き掃除の他、窓拭きやクモの巣払いなど、通常の清掃では行き届かない所まで、丁寧に掃除した。清掃奉仕は6月に続いて2回目。今後月1回程度のペースで続けていく。
同校は、全校生徒の約9割が同駅を利用。平成30年の西日本豪雨災害で、JR山陽本線の一部が運行できなくなり、河内駅でも約3カ月間、バスによる代替輸送が行われた。
災害後3年が経過し、災害のことや運行が再開したときの感動を風化させたくないと、森岡教諭が駅の掃除を提案。野球部員も全員一致で、普段利用する駅に感謝を示すことに賛成した。
河内駅を管理する三原管理駅の副管理駅長である豊永邦彦さんは、森岡教諭が初任校の野球部で指導した元教え子。豊永さんは「森岡さんには技術だけでなく心も磨いてもらった。来春、定年退職を迎える森岡さんの最初と最後の教え子が、一緒に河内駅を磨けるなんて」と感慨深げに話していた。野球部2年生の増田朋哉さんは「自分が生まれる前からある歴史の長い駅。たくさんの人と一緒にきれいにできて気持ちいい」と、笑顔だった。
(小林)