県立賀茂高(東広島市西条西本町、冨永六郎校長)の生徒が、今年4月の市議選で当選をした30歳代の市議と、政治参加などについて意見交換をする集会が11月16日、同校新体育館であった。
改正公選法で選挙権年齢が20歳から18歳に引き下げられたことに伴う、同校の主権者教育の一環。同校2年生269人を対象に、広島大学大学院人間社会科学研究科の川口広美准教授がコーディネーターを務め、鈴木英士さん、鍋島勢理さん、上岡裕明さん、木村輝江さんの4人の市議が参加した。
生徒への事前アンケートで、政治への関心が低くなっていたことを踏まえながら、「何をすれば政治に参加できるようになるのか」をテーマに、生徒はグループに分かれ、市議を交えて話し合った。生徒から「(大人が考える)出前講座は堅苦しい。市議の人と直接話ができるような、生徒が政治を身近に感じるような楽しいイベントをつくってほしい」「いたるところに投票所を設けてほしい」などの意見が出た。
これらを踏まえ、鈴木市議は「市議が高校生の場に積極的に出向き、高校生と顔の見える機会をつくっていきたい」と答えていた。この後、質問コーナーが設けられ、生徒は4人の市議に素朴な思いをぶつけていた。
2年生の井堀拓翔さん(17)は「これまで、市議の人を知る機会はほとんどなかった。今日の意見交換で市議の人に親近感を持つことができた。市議の発信する交流サイト(SNS)を見て、情報を集め、次の選挙の投票に行きたい」と話していた。
(日川)