西條鶴醸造(東広島市西条本町)と広島女学院大学(広島市東区)がコラボした「西條鶴純米原酒アートラベル2024」が販売されている。
同大学と協力した企画は今年で7年目。今回は優しさや思いやりが連想される「慈」(いつくしみ)をテーマに、生活デザイン学科の学生が授業の課題などで取り組んだ。その中から高屋町出身の2年生、中村優花さん(20)の作品が商品ラベルに採用された。
酒樽を締める際に使われる箍(たが)や秋の酒米収穫時期を連想させるトンボなど酒米の生産から日本酒になるまでの物語もデザインの中に表現。2本の酒瓶を並べるとハートの形が浮かび上がる。
中村さんは、「杯と稲穂で『慈』の漢字を表現しつつ、温かみのある色合いで制作した。家族や友人など誰かと一緒に飲んでほしい」と話していた。
杜氏の宮地充宣さん(56)は「今年もラベルのイメージにマッチした優しい味わいに仕上がった」と笑顔。
西條鶴純米原酒アートラベル2024は300本限定。現在は、西條鶴直売店で購入することができる。売上の一部は「こども応援プロジェクト」として、こども食堂支援事業に寄付される。
(荒谷)