義足を使ってスポーツを楽しむ「ギソクの図書館」が5月26日、東広島運動公園陸上競技場(東広島市西条町田口)で開かれた。広島パラ陸上競技協会と同市教委が共催。約65人が参加した。イベントでは、競技用義足の体験や競技用車いすレーサー体験、ボッチャなど障害者スポーツの体験が行われた。
競技用義足の体験では、義足利用者が競技用義足を装着し、トラックに置かれたミニハードルを走って飛び越える練習を行った。パラ陸上日本代表の中西麻耶選手も参加し、交流を図っていた。
東広島市から参加した親子連れは、広島国際大学アダプテッドスポーツクラブの学生のサポートのもと、健常者向けの体験用義足でトラックを歩いたり、競技用車いすレーサーで走行したりした。
小学生の子どもと参加した母親は「メディアでしか知らなかった障害者スポーツについて身近な場所で体験できて良かった」、競技用車いすでレーサー体験をした高美が丘小5年の山口一くんは「操作が難しかったけれど、楽しかった」と元気いっぱいの声で話していた。広島パラ陸上競技協会の谷口公友会長は「体験会を通して障害者スポーツをみんなで楽しみ、理解を広げる機会になれば」と語った。
「ギソクの図書館」は今回で2回目。定期的に開催する予定で、次回は10月頃を予定している。
(加藤)