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(MON)

「みんなの防災倉庫」って知ってますか?

  • 2024/08/09

みなさん、『これ』見たことありますか?

 

 

 近づいてよく見てみると……

 

 「みんなの防災倉庫」?

 

 「みんな」とは誰を指すのか?

 防災倉庫ということはこれは倉庫?

 どうやって使うの?

 いろんな浮かんできたハテナを解決させるため、調査してきました!

 

みんなの防災倉庫とは 

 まず、この「みんなの防災倉庫」を管理しているのは、一般社団法人みんなの防災倉庫普及協会

 みんなの防災倉庫普及協会は、その名の通り「みんなの防災倉庫」の普及を目指す協会。

 

 詳しく調べてみると、以下のような目的があるそう。

 「国内外で防災倉庫、防災備品の設置を普及する」

 「防災備品を無償提供で内外の人たちに提供」

 「災害対策に寄与する情報やマーケットビジネスを展開」

 「みんなの防災倉庫利用登録者に防災情報を提供する」

 などなど…。

 

 防災に関する情報の提供、そして、無償提供の備品が入った倉庫を設置することなどを目的にしている団体がみんなの防災倉庫普及協会。気になるのはやはり、「防災備品を無償提供で内外の人たちに提供」という言葉。

 そう!「みんなの防災倉庫」は、地域のみんな誰もが利用できる防災備蓄品の入った倉庫なんです!

 倉庫はとてもコンパクト。

 

 

 マンションの駐車場のデッドスペースとなる1平米の空間に置かれた倉庫。横から見ると奥行が60センチ程度。後ろに回ると……

 

 

 鍵のかかったシャッターがあり、中に防災備蓄品が入っているそうです。しかも、その防災備蓄品は地域の特性に合わせたものが入っているとのこと。西条下見にあるこの防災倉庫の中にあるのは、ポータブルトイレを中心とした防災備品。

 

 では何故、防災備蓄倉庫の備蓄品を無料提供してもらえるのか。

 それはみんなの防災倉庫の理念に賛同したスポンサー企業が防災備蓄品の費用を負担してくれているからなのです!

 

 

 この倉庫の下部にもみんなの防災倉庫サポート企業ということで名前が。

 今回紹介した西条下見の防災倉庫もスポンサー企業がこの地域での防災倉庫の意味を感じ、設置してくれたというわけです。看板に掲載されているのがそのスポンサー企業で、地域の防災を支えてくれているということです。

 この「みんなの防災倉庫」に賛同して下さるスポンサー企業も募集中とのことです!

 

みんなの防災倉庫の使い方

 使い方も、簡単。

 まず、倉庫についている二次元コードか、ホームページからLINEお友達登録しておきます。

 

 

 そして、災害発生時に、LINEメニュー内、暗証番号発行フォームをタップ。

 使用したい防災倉庫のナンバーを入力すると、鍵の入ったサイドロッカーを開ける暗証番号が送られてきます。

 

 

 暗証番号をサイドロッカーに入力すると、鍵が手に入り、倉庫を解錠できます。 

 詳しい使い方動画はこちらをご覧ください。

 

 

みんなの防災倉庫が生まれた理由

 何故この「みんなの防災倉庫」が生まれたのか。

 広島県内でも土砂災害や豪雨災害によって大切なひとやものを失った方もいらっしゃると思います。

 そんな事態が少しでも減るように。

 そして、被災した地域が早く復興できるように。

 そんな願いを込めて生まれたのがこの防災倉庫。

 

 被災した人たちが無事に避難場所へ移動するまでに必要となるであろう備品や、その地域を早く復興させるために必要なものが、防災への思いと一緒に詰め込まれています。

みんなの防災倉庫には、思いを込めたメッセージも掲載されています

 

 災害は突然発生して大切なものを奪っていきます。

 そして、取り戻せるものだとしても元に戻るまで時間がかかることは少なくありません。そうならないように生まれたみんなの防災倉庫、是非みなさんも覚えておいてください。そして、見つけたら防災活動を支える企業がいるということを是非知ってください。

 気になる方は是非、ホームページをチェックしてみてくださいね。

 

 

 

 

記者の画像

森 新太郎

FM東広島パーソナリティ。広島大学教育学部卒。劇団を主宰し、演出や脚本も務める。

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