今回のテーマ/食中毒について
―まずは、食中毒の基本を教えてください。
食中毒と聞くと、嘔吐や下痢などの症状が数日続くものを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、重大な疾患につながるものもあります。腸から出血する病原菌や、まれに手足が動かなくなったり呼吸困難になったりするものもあります。
新鮮に見える食材にも菌が潜んでいることがあります。魚や肉、土がついた野菜を扱ったまな板や包丁は、次の食材に使う前にしっかり消毒してください。
―他に日常で気を付けることは。
最近は環境保全のために、買い物でマイバッグを使う方も多いと思いますが、農林水産省はマイバッグも洗浄・消毒するように注意を促しています。汚れていないようでも、生肉のドリップや野菜の土が付着したりして、気付かないうちに菌が繁殖している場合があります。使ったら洗う、洗えないものはアルコールで消毒するなど、衛生を保って使用してください。
生の食材は小さなポリ袋に入れてからマイバッグに入れる、食材と日用品のバッグを分けるなど、最大限の気配りで食中毒を防いでほしいところです。
毎週月曜日午後5時FM東広島(89.7MHz)で放送中