東広島には、ぶらりと立ち寄れて、おいしい食事とお酒を提供している店がいっぱいあります。少人数でも気軽に立ち寄れる店を小林リポーターが食リポをしながら紹介していきます。気になっていたけど、なかなか足を踏み入れる勇気がなかったあなたの背中を押せたらうれしいです。
完全個室の焼き肉店で、和牛もお酒もごはんも、ぜいたくにいただく
急に寒くなった。秋が短くなったといわれるが、それにしても急すぎる。今日は特に寒いから、火にあたって温まろう。そんなわけで、今日は「肉料理 春祺廊(しゅんきろう)」にお邪魔した。コース料理で、お祝いやまとまった人数での懇親会のイメージが強いお店だったが、実は最近、ひとりで焼き肉を楽しむお客さんが増えているという。コースは2人以上での予約のみだが、単品注文なら当日飛び込みでもいただけるそうだ。それでは私も、暖かい火とおいしいお肉が待つお店に飛び込もう。
タブレットでメニューを選ぶ。まずは生ビールを一つ(寒さどこいった?)。「『熟成』とつくタンとハラミは、冷凍していないお肉ですよ」と料理長の廣戸さん。ではせっかくなので。ほかに、珍しいハツ刺し、そして土鍋ごはん、さらに「土鍋用牛カルビ」なるものをお願いした。
まずはハツ刺しから。ポン酢としょうゆのたれ、ごま油の香りと、甘みさえ感じるハツがたまらない。肉を焼く気持ちとおなかの準備が整った。さて、タンから焼こう。汗をかくタンを眺めながら飲むビールも最高だ。お皿のたれは使わずそのままほおばってみると、食感も味も、これまで食べたタンと全然違う。これが熟成か…!厚切りタンではない方のタンでも、しっかりとしたかみ応えなのにやわらかい。幸せな矛盾。ハラミも焼こう。しっかりとした赤身と、熟成ならではのうまみ、そしてほどよいあぶらを感じる。ビールもごはんも進んでしまう!土鍋ごはんは、広島県産ひのひかり。甘くてかおりのよいごはんは、大半のお客さんが注文するというのもうなずける。
そしてこのごはんに合わせる土鍋用牛カルビ。何枚もの薄切りカルビが巻かれて、みそだれをまとっている。あみの上で巻きをほどきながら、さらに残ったたれをかけて焼いていく。ユズが香る特製みそだれがからむカルビで、土鍋炊きひのひかりをつつむように巻いて食べる。ふだんお酒を飲むときはごはんを食べないことが多いけれど、これは避けては通れない。「焼き肉はごはんよりお酒だ」という方にも一度試してほしい。
コロナ後は特に外国人客や、広島市から足を運ぶ人も多いとか。サラダのドレッシングや特製の塩コショウにもファンが多く、商品化もされるというから要チェックだ。
Data
TEL/082(493)5295
営業時間/11:30~15:00(LO14:30)、17:00~22:00(LO21:30)
定休日/元日
所在地/東広島市西条昭和町10-2
決 済/現金、各種電子マネー・コード決済、クレジットカード
駐車場/あり