一般社団法人東広島青年会議所(JC、柏迫一正理事長)は11月17日、東広島市の幹線道路ブールバールの一部で市制施行50周年を記念した「ひがしひろしまメモリアルパレード~未来につながる、みんながつながる~」を開催した。東京ディズニーリゾート(TDR)のキャラクターによるパレードもあり、会場は集まった約6万人の笑顔であふれた。
パレードは、御薗宇ランプをスタートし、鏡山公園入り口までの約1㌔、約30分のコース。市民団体などが参加した市民パレードには16団体、約600人が参加。バイク走行やダンス、チアなどを披露。
TDRスペシャルパレードは、ミッキーマウスやドナルドダックなど8体のキャラクターが、色鮮やかな2台のバスのお立ち台から「ジャンボリミッキー!」の軽快な音楽に合わせてダンス。地元の小学生ら約60人も一緒に踊りながら歩いた。
TDRスペシャルパレードに参加した児童は「ミッキーたちと一緒に踊って楽しかった」と笑顔、家族で来場した同市西条町の濱本等史さん夫婦は「パレードを楽しめた。子どもたちが大きくなっても、今まで以上に安心して暮らせるまちになれば」と、これからのまちづくりに期待した。
鏡山公園内の特設ステージでは、市民団体などが演奏やダンスなどのパフォーマンスを披露。中央園地エリアには、クマのダッフィーのぬいぐるみと同じ生地で車体をラッピングした特別仕様のダッフィーバスが展示された。
高垣広徳市長は「多くの子どもたちに笑顔と夢を与えていただいた。関係者の皆さんに心から感謝する」とコメント。
(山北、猪上)
主催は東広島青年会議所 4人の実行委員が中心となり開催
東広島青年会議所は、40歳以下の若手経済人で構成し、現在85人が所属している。今回のパレードを計画したのは、同会議所の市制50周年特別委員会の4人。
「子どもたちが市制施行100周年に立ち会ったとき、鮮やかな記憶として思い返され、喜びとなるような事業をしたい」という実行委員長の西川隆司さんの思いをもとに企画。
ディズニーパレードを運営するオリエンタルランドから、パレードのファンが全国から3万人は来場すると説明を受け、それ以上の人を許容する会場探しに苦労した。
全面通行止めは必須で、東広島市内ではイベント目的による実施の前例がなかった。また、当日の会場警備費用が多額にかかることもあり、「本当に実現できるのか弱気になったときもあった」と西川さんは振り返る。
繰り返しオリエンタルランドや警察署などと協議を重ね、また、約100社による協賛が得られたことによって実現。西川さんは「地域の皆さまの協力によって無事に開催することができ、心から感謝しています。パレードを通して、地域の誇りと絆を再確認できました。また、多くの人たちが力を合わせ、まちを盛り上げていく姿を見て、改めてこのまちの素晴らしさを実感しました」と話していた。
(橋本)
数字で見る ひがしひろしまメモリアルパレード
東広島市で初開催! ディズニーパレード
来場者数 約6万人
東広島市の人口の3分の1に当たる
JR西条駅の乗降者数
平準の休日より約2,000人増
会場整理など市民ボランティア 約130人
協賛企業の数 約100社
東広島デジタルのアクセス数 6万7553アクセス
通常の約12倍
2024年10月19日~11月28日「熱い!東広島にディズニーパレード登場」
記者の目
オリエンタルランドの要請で開催直前で突然の発表となり、驚きと問い合わせが殺到! それが始まりだった―。前例のないイベント故に警察もオリエンタルランドも主催者である青年会議所ですら不安しかなかったと聞く。「なぜ道路を封鎖するのか」「何かあったら誰が責任を取るのか」などの声があった。JCメンバーが一件一件丁寧に趣旨を説明し、問い合わせの心配は消えていった。
気がつけば100社を超える協賛。ケガ人もなく、事故もなく、パレードは終了した。最も関係者を喜ばせたのは、子どもたちの「ディズニーのパレードに参加したよ!」と喜ぶ声。
85名のメンバーと4人の実行委員会の皆さん、本当にご苦労さま。多くの関係者に、笑顔だけでなく、「実現する歓び」を提供していただいたことに改めて敬意を表したい。
(吉田実篤)