東広島市在住で、能面やモナリザなどをモチーフにして芸術作品のような弁当を作る、前衛弁当作家のnancyさん(本名:松浦美喜)(57)がこの度、本を出版しました。その名も「つくる・みせる・たべる弁当美術館」です。こちらは一言で言うと「キャラ弁のデザイン帳みたいな本」(本人談)で、弁当本だけどレシピを詳しく紹介しているわけではなく、今までにないタイプの弁当本なのだとか。
その弁当本がこちら。じゃん!
■本の概要
タイトル:「つくる・みせる・たべる弁当美術館」
発売日:2021年10月15日
販売価格:1,980円(税込み)
仕様:A5版/200ページ
販売エリア:広島県内主要書店、Amazon、等
発行・発売元:(株)ザメディアジョン
nancyさんにインタビュー
―ご出版、おめでとうございます!今のお気持ちはいかがですか?
ありがとうございます!本を出版するのが夢だったので、本当にうれしいです。私を支えてきてくれた友人や家族、特に両親が喜んでくれて、良かったなと思います。50歳過ぎて初めて両親から褒められて、良い親孝行ができました(笑)。
―普通の弁当本とは違うということですが、どんな内容ですか?
前衛弁当を作るには、立体造形など大きく分けて5つのテクニックがあります。それを使うのが、オブラートアート、ポテトサラダ、小麦粉&白玉粉で作るだんご、麺類、ナン、になります。
これらの基本的な作り方のテクニックを最初に紹介し、前衛弁当の紹介に入っていきます。各ページにはQRコードが付いていますので、こちらを読み取っていただくと、YouTubeに移動して、簡単な作り方の動画を見ていただけます。
また、前衛弁当の紹介ページにもQRコードが付いており、そちらからは動く弁当の動画を見ることができたり、弁当にしたモチーフの紹介も掲載していますので、普段料理をされない方でも楽しんでいただけると思います。
―出版までに苦労したことは?
2年前からずっと本を作りたいと思っていました。そんな時に、東京の某出版社の副社長さんとお会いする機会があり、相談したところ、リサーチして企画をしっかり練った方が良いとアドバイスをいただきました。
3カ月後に、自分なりに企画をまとめて見てもらいましたが、ダメ出しされることに。その後、その人が主催する出版塾で自分分析から始まり、1年程、出版について勉強しました。
今となっては、本当に良い経験になったし、勉強できて良かったと思っています。
その後、ご縁があって今の出版社で本を作ることが決まりましたが、時間が無い中、担当者のパソコンが壊れたり、私がワクチンの副反応で1週間動けなかったりといろんなハプニングもありました(笑)。なんとか締め切りに間に合い、こうして無事発売されることになってホッとしています。
―今後の展開について。
今回、出版の際にいろいろ勉強したことで筋力を付けてもらいました。自分で自分のエンジンを回していきたいと思います。何をするかまだ分からないけど、一発屋で終わってしまってはダメ。新しいことに挑戦していきたいと思います。
―読者の皆さんに一言。
前衛弁当にはクスッと笑える部分を忍ばせています。皆さんと笑いを共有していきたいと思っています。
私は日々の生活の中で、自分「好き」という感覚を大事にしてきました。それはとても自由で純粋であるべき感覚だと思います。皆さんもその気持ちをどうか大事にして、日々の暮らしを豊かにしてほしいと思います。
―デジタル要素も満載の今の時代だからこそ出来た1冊だと思います。読者の皆さん。ぜひ、手に取ってこの本の魅力を感じてみてはいかがでしょうか。
県内2カ所で前衛弁当展
現在、県内2カ所で、前衛弁当展が行われています。
廿日市市のウッドワン美術館では、本「つくる・みせる・たべる弁当美術館」の先行発売が行われていて、期間中、本を購入すると「2022年の前衛弁当カレンダー」がもらえます!(数に限りがあり。無くなり次第終了)
■前衛弁当展(写真パネル展)
~観覧無料~
☆ウッドワン美術館(廿日市市)会場
日程:10月2日(土)~12月5日(日)
場所:ウッドワン美術館 新館1階ロビー
時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(ただし、祝日は開館)
☆学びの館(江田島市)会場
日程:10月2日(土)〜10月31日(日)
時間:9:30〜16:30
休館日:火曜日・祝日・年末年始
nancyさんのコラムが連載中➡FLAG!web
文・堀江智子
実は簡単!? nancyさん直伝の前衛弁当の作り方
前衛弁当作家nancyの「うまい‼」レポート~瀬都の食パンを語る🍞~