東広島市黒瀬町の市立中黒瀬小で12月6日、保護者、教師、子どもが一緒に交流するPTCで、縦100㌢、横180㌢の巨大ケーキ作りに挑戦した。役員を務める6年生保護者が小学校最後の心に残るものを、と企画。6年生児童と保護者ら171人が参加した。
ケーキ作りの講師として、飲食店を経営するビストロ・フーズ社長の川田昭司シェフが招かれた。川田シェフは、食を通じて、楽しさや喜び、物の大切さなどを教えたいと、2001年から学校や地域で食育教室を行っている。ケーキ作りの前に、リンゴの皮むきなどの実演があり、川田シェフは鮮やかなテクニックを披露した。
巨大ケーキは、10㌢四方のスポンジケーキ180個を組み合わせて作り、完成すると、文字や絵が浮かび上がる仕掛け。児童や保護者は、スポンジケーキに生クリームを平らになるように塗り、配布された図柄と同じようになるように、シリアルや麦チョコ、フルーツソースなどを使って、丁寧に描いていった。図柄は保護者役員が中心となって考案した。最後に川田シェフが、彩られたスポンジケーキを慎重に配置して完成。浮かび上がったのは「中ぐろせ小 感謝」という文字。「感謝」の漢字は、「ありがとうございます」とひらがなを組み合わせて形作られていた。岡野彩花さん(12)は「みんなで協力して1つのケーキが完成してうれしい。準備してくれた役員さんや母たちに感謝している」とにっこり。伏多世道君(12)は「楽しくて1番の思い出になった」と喜んでいた。(石田)