有害獣のイノシシとシカを捕獲した際の食肉活用拠点施設となる「東広島市有害獣処理加工施設」が完成、11月25日に開設した。
施設は鉄骨平屋建て116平方㍍で、同市豊栄町鍛冶屋の豊栄支所向かいに建設。捕獲した有害獣にとどめを刺す、止めさしと呼ばれる技術を持つ東広島ジビエセンターが指定管理者になる。総事業費は5714万円。
捕獲者が箱わななどで捕獲した際には、生きている個体の止めさしを指定管理者に依頼。指定管理者が現地で止めさしを行い、施設に搬送して洗浄、処理・加工を施し食肉として流通させていく。捕獲者自らが、自己利用で個体を洗浄するために施設を利用することは可能だが、死んでいる個体の受け入れは行わない。
東広島市では、2018年度、シカとイノシシで計3310頭を捕獲。16年度の農作物被害額は約2335万円に上った。