毎週月曜日の13時台にFM東広島(89.7MHz)で放送中の「教えて!歯医者さん」。
歯にまつわるいろんな情報をお届け。
今回はにしはら歯科 西原泰先生に「口呼吸と歯並びについて」についてお聞きしました。
Q:口呼吸が歯並びに与える影響とは?
A:本来、歯は舌・頬・口唇の力・噛む力でちょうど良い位置に並びます。舌の位置も重要で上の前歯の後ろの上あごのくぼみが正しい位置です。ここに舌があると、上あごが押されてあごが広がり歯がきれいに並びます。
しかし、口呼吸になると、舌が上あごに当たらず、位置が不安定になります。舌が上の前歯を押すと出っ歯に、下の前歯を押すと受け口に、舌が上下の前歯の間に入ると前歯が噛み合わなくなります。舌が下に下がると頬の力だけが上あごに作用するので、上あごが狭くなり出っ歯やデコボコの歯並びに。下あごも前下方へ成長しやすくなり顔が細長くなります。
また、口呼吸をしていると口唇の筋肉も弱まり、寝ている間も口が開き、舌がのどの奥へ沈下し、イビキをかきやすくなります。イビキで呼吸が苦しくなると、無意識にうつぶせ寝や横向き寝になり、頭部の重さで上あごが圧迫されると、さらに狭くなり歯並びが悪くなります。
次回の放送は8月24日13時台。
さくらファミリー歯科 乾孝史先生に聞いていきます。