高温、多湿が続くと下痢になる方が増えてきます。
原因として
食中毒や水分の摂りすぎ などがあります。
食中毒で菌やウイルスを排泄する必要があるときは強制的に腸管運動を止めることは有害物質が体内に残りかえって逆効果ですが、胃腸機能が弱って下痢が続く場合は漢方薬で胃腸の働きを改善することで下痢を止めて体の水分バランスを整えることができます。
漢方治療
胃腸虚弱による下痢では食欲不振、食べるとすぐに下痢をするなどの症状があります。胃腸機能を改善する参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)が適しています。胃の膨満感や胸やけがあって暴飲暴食による下痢には消化促進作用のある加味平胃散(かみへいいさん)が適しています。
一方、発熱、吐き気、食欲不振など夏風邪による下痢にはウイルスや細菌による炎症を抑える柴苓湯(さいれいとう)が適しています。これらの漢方薬を服用しながらしっかり水分摂取することで脱水症状を抑えて回復することができます。