現在、日本人の死亡原因のうち約四分の一が心筋梗塞や脳卒中といった血管に起因する病気です。年齢を重ねるにつれ、動脈は硬くなり、皮膚は弾力を失いたるみやしわが発生します。さらに、関節組織も硬くなり、曲げ伸ばしが難しくなります。
組織が硬くなる原因の一つに「エラスチンの減少」があげられます。エラスチンは全身の組織に分布し、組織を柔らかく保ち、コラーゲンとともに組織を支えているタンパク質です。エラスチンは成長期を境に体内で作る能力が衰え、40歳以降は自ら作ることは難しくなります。エラスチンは脊椎動物のじん帯、子宮、血管、肺などに多く含まれていますが、通常の食事では摂取できないため、サプリメントの摂取が効果的です。
次に、組織が硬化する二番目の原因として「糖化」があげられます。タンパク質と過剰な糖分に熱が加わり組織が変性・劣化した状態です。糖化は一度できると体内に蓄積するため、予防が最善策です。ルテオリン、クロロゲン酸、アントシアニン類に抗糖化作用が確認され、漢方では紫菊花にこれらの成分が含まれています。