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<特別コラム>映画「いのちの停車場」 製作総指揮の岡田裕介氏と東広島⑤

  • 2022/04/27

吉永小百合主演の映画「いのちの停車場」が5月21日から全国で公開されます。製作総指揮の岡田裕介氏と東広島とのつながりを5回のコラムで紹介します。(東広島デジタル編集部)

 

岡田裕介さん

岡田裕介さん(プレスネット撮影)

 

5月21日に「いのちの停車場」が全国公開されます。

吉永小百合が初めて医師の役を演じます。

それも地方都市の訪問診療所の医師の役です。

岡田裕介東映グループ会長が製作する最後の映画となりました。

 


岡田裕介氏と「いのちの停車場」

 

「いのちの停車場」の原作者の南杏子(みなみきょうこ)氏は、高齢者医療の専門医です。自ら医療現場で経験し、思い悩んできたことを赤裸々に表現し、書いています。

 

この作品は、高齢社会の本質を、在宅医療の現場から、作家自分の経験を通して鋭く迫っています。避けて通れない高齢者の「人生の終活」有様を女優・吉永小百合は、医師・白石咲和子役として見事に演じきっています。

 

岡田裕介氏のプロデューサーとしてのデビュー作である映画「動乱」(吉永小百合・高倉健主演)は、昭和初期の五・一五事件と二・二六事件を時代背景に繰り広げられる、男女の生きざまを描いています。東映とシナノ企画の共同制作でしたが、興行的にも大成功し、その後の東映作品に大きな影響を与えました。

 

その後、岡田裕介氏は吉永小百合とともに、多くのすぐれた映画を世に出していますが、全ての作品で、吉永小百合という大女優の演技を通して、プロデューサー岡田裕介の狙いがはっきりと描かれています。

 

社会派の作品で始まり、社会派の作品が最後となった岡田裕介氏。吉永小百合が演じる「在宅医師・白石咲和子」を通して、どのような状況にあっても「生きていくことの尊さ」を訴えているように思われます。(千義久)

 

 

いのちの停車場 ストーリー

 

いのちの停車場メイン

(C)2021「いのちの停車場」製作委員会

 

東京の救命救急センターで働いていた咲和子は、ある事件をきっかけに、故郷の金沢で「まほろば診療所」の在宅医師として再出発をする。様々な事情から在宅医療を選んだ患者と出会い、戸惑いながらも、まほろばのメンバーと共にいのちの一瞬の輝きに寄り添っていく。その時、最愛の父が倒れてしまい…。

 

映画「いのちの停車場」公式ホームページ↓

 

T・ジョイ東広島ほか全国の劇場で公開。

 

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