広島市を拠点に活動する長久翠さんの教室「ハーラウ・フラ・ オ・ レフアウラ」西条教室のインストラクター竹井佳奈子さん(50)。1月に行われた「全日本フラコンテスト2022」の西日本ブロック予選大会を勝ち抜き、5月に東京都で行われた本大会の45歳~60歳の部に西日本代表として出場し、初優勝した。(山北)
予選大会の曲は、愛の曲「ノクウイポイカウアノエ」。踊りの技術よりも曲の理解とイメージを深め、表現することを大切にして挑んだ。本大会の曲は、予選大会の曲と、父のことを思い作られた「カヴァイレレオヌウアヌ」の2曲。初めての大会で緊張したが、優勝して名前を呼ばれた時には「ただただうれしかった」と笑顔。
竹井さんは今回、初めて順位がつく大会に挑戦した。一曲を1年以上かけて練習し、ハワイ在住の指導者や長久さんの指導を受けて本番に臨んだ。踊りすぎて何をどう表現したらいいのか悩んだことも。また、教室の代表としてのプレッシャーや愛犬の死など、精神的につらい時期もあったが、教室の生徒や仲間、家族が支えてくれたと喜ぶ。「大会への挑戦を通して、曲の景色が見えるようになり、伝えたい思いを表現しながら踊れるようになった」と振り返る。
優勝を知った生徒が「フラの先生になりたい!」と将来の夢を語る姿を見て「もっと頑張らなくては」と、気持ちが引き締まる思いがしたという。
全国大会を終えて、ますますフラの奥深さに魅了された竹井さん。今後の目標は、ハワイ伝統のフラを、もっと極め正確に生徒に伝えていきたいという。
竹井さんがフラを始めたのは、30代後半。「子育てが一段落して出合ったフラが、とても大切なものとなり、50代になっても楽しく続けられている。今、とっても幸せ」とほほ笑んだ。
12月16日午前11時台、FM東広島(89・7MHz)に出演