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輝きいろいろ 西条町吉行 前岡義弘さん 「広島マスターズ陸上」で初優勝

  • 2023/09/12

 東広島市西条町吉行の前岡義弘さん(66)は、6月に尾道市で開かれた年齢ごとに記録を競う「第41回広島マスターズ陸上競技選手権大会」の男子M65(65~69歳)クラス60㍍に初めて出場し、8秒76(県大会歴代6位)で初優勝に輝いた。前岡さんは「無事に走り切れ、挑戦して良かった」と満足そうな笑顔を見せた。(山北)

前岡義弘さん
プロフィール
まえおか・よしひろ 1957年生まれ、三次市出身。東広島市在住。県立賀茂高女子ソフトボール部監督。小・中・養護学校教諭などを経て2011年退職。在職中、ソフトボールの全日本教員大会に20回以上出場。1998年神奈川国体に選手として出場。2007年秋田国体の広島県成年女子監督を務めた。

 前岡さんは、もともと走るのが得意で自分の体力がどのくらい通用するのか挑戦したいと出場を決めた。今年の3月から「9秒」を目標に練習を開始。しかし、40代に国体(ソフトボール)の試合で、左右の膝靭帯(じんたい)を損傷したことがあり、その影響で走るとふくらはぎが肉離れを起こし、ほとんど練習ができなかったという。出場を諦めかけていたが試合の前日、友人が足にテーピングを施してくれ出場を決断。足に違和感があり不安だったが、自分を信じてゴールを目指して走り切ったという。

 前岡さんは、中学、高校で野球、大学からソフトボールに熱中した。就職後もソフトボール全日本教員大会に出場し続け「第35回京都大会」では、7割8分6厘の日本最高打率をマーク。50歳からはソフトボールチーム「広島クラブ」の選手として試合に出場。シニア(59歳以上)では、西日本大会で3位になるなど活躍した。

 元気の秘訣(ひけつ)は「家族」、「食事」、「意欲」。体のデータを記録しながら妻の協力のもと、健康管理に努める。「妻の理解や応援があり興味があることに集中できた」と振り返り感謝する。モットーは、「いつまでも若く常に挑戦」。これからも家族のことを大切に考えながら「何事もやればできるという精神で歩んでいきたい」と力強く話す。

 今後は、10月7~9日に山口県で開かれる「第44回全日本マスターズ陸上競技選手権大会」の100㍍走に初挑戦する。本業のソフトボールでは、10月に長崎県で開かれる「第27回西日本シニアソフトボール大会」に出場する。マスターズ大会を前に前岡さんは「体の調子を整え、足を鍛えたりスタート練習などに力を入れ、15秒以内を目指して完走し10番以内に入りたい」と目を輝かす。

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