東広島市高屋町白市の山本陽子さん(71)が管理する茶畑で茶摘みが行われている。茶葉は発酵させ紅茶にする。「白市を知ってもらうきっかけの一つに」という思いで始まった紅茶作り。手入れされた畑で背伸びするような若葉を、摘み手は丁寧に摘み取っていった。
(写真・井川良成、文・橋本礼子)
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、昨年より人数を半分にしての茶摘み。5月には臨時休校中の近くの高校生も参加した。摘んだ茶葉は、日陰での風通し、手もみ、発酵、天日干しなどの工程を経て紅茶に。その全てを手作業で行っている。
山本さんが紅茶作りを始めたのは5年前。「歴史的な町並みが残る白市。魅力的な景観を見に訪れた人のお土産に」と、仲間と独学でスタート。3年目には紅茶メーカーの指導も受け、昨年から商品化。人づてに販売していた。
「白市紅茶」と名付け、白市を紹介する観光マップを同封して販売。5~6月の一番茶はファーストフラッシュ、7月の二番茶はセカンドフラッシュとして店頭に並ぶ。計800個を生産し、産直市などで販売する計画。
問い合わせは山本さん090(7895)1318へ。
🍃無農薬、有機栽培の茶畑は風通しを良くして虫の繁殖を抑えるため、木と木の間を広くしている。土はふかふか。
🍃日陰で風を通して、葉から水分を出す工程の茶葉。この段階では、紅茶の香りはしない。この後の、手でもむ工程で香りが立ってきます!
🍃湯を注ぐとすっと広がるオレンジ色。一番茶は花を思わせる香りが特長で、じんわりと甘さが口の中に広がる。
📷写真はInstagramでも公開