酒類総合研究所(東広島市鏡山)と日本酒造組合中央会(東京都港区)は5月29、30の両日、日本酒の出来栄えを競う令和5酒造年度全国新酒鑑評会の製造技術研究会を東広島運動公園体育館で開いた。
全国の蔵元から828点の出品があり、計約900人の酒造関係者が訪れた。同研究所や国税庁の職員など約50人が味や香りなどを総合的に審査し、入賞酒392点を決め、うち特に成績が優秀と認められた金賞酒195点を選んだ。県内では、金賞酒9点を含む16点が入賞。東広島市内では金賞酒4点を含む8点が入賞した。
同研究所品質・評価研究部門の磯谷敦子部門長は「出品者が日本酒の製造工程に細心の注意を払い、最高の技術が注がれた良質の吟醸酒だった。消費者が素晴らしい酒質を味わえるようにさらなる努力を期待する」と総評。金賞酒を受賞した亀齢酒造(同市西条本町)の石井英太郎社長は「蔵人が丹精込めて造った大吟醸が、6年ぶりに金賞を受賞することができてうれしい。みんなの頑張りが受賞につながった」と顔をほころばせた。(山北)
東広島市の金賞酒は次の通り(発表順)。▽特製金紋賀茂鶴(賀茂鶴酒造2号蔵)▽亀齢(亀齢酒造第5号蔵)▽芳華金紋白牡丹(白牡丹酒造長春庫)▽桜吹雪(金光酒造)