子宮頸がんをテーマにした市民公開講座が8月4日、東広島商工会議所会館(東広島市西条中央)で開かれ、市民ら約60人が会場とオンラインで聴講した。東広島市と東広島地区医師会(山田謙慈会長)の共催。HPVワクチンの接種機会を逃したキャッチアップ接種対象者(1997年4月2日~2008年4月1日生まれの女性)が、2025年3月末で無料接種の対象外となるため、啓発の一環として開いた(※1回目の接種は9月末まで)。
第1部は、いまじょうクリニック(同市高屋町)の今城雅彦院長が子宮頸がんの現状や予防について講演。子宮頸がんは、年間で約1万人が罹患し、約3000人が亡くなっている。20~30歳代の若い世代に最も多いがんで、9価ワクチン(2~3回接種)には80~90%予防効果があることなどを説明。また、子宮頚がんの定期検診の必要性についても訴えた。
第2部は、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科の森内浩幸教授が、ワクチンの歴史、有効性や安全性を分かりやすく説明した。
小学6年から高校1年の女子は、子宮頸がん予防のHPVワクチンを無料で接種できるが、自費では10万円ほどかかる。(𦚰)