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【東広島市】美容業界と連携し自殺(自死)予防策 美容師を対象に研修

  • 2024/08/29
美容業界と連携し自殺予防策
スマートフォンで質問に回答し意識していることを共有する参加者ら(撮影・山北)

 東広島市は今年度、美容業界と連携して自殺(自死)予防策のモデル事業を始めた。県内でも珍しい取り組み。今年度は、市内で美容室6店舗を展開するFRAME(フレーム)(同市高屋町、鍋島道樹社長)に所属する美容師を対象に7~9月の期間に計3回、フレームセントラル(同市西条町下見)で研修会を行う。
 7 月には、しらとり会の金子百合子理事長がこころの健康をテーマに講演。美容室と心地良い居場所についてのグループワークをした。
 8 月 8 日は、美容師35人が参加。前回の研修を振り返り、美容室には休息と睡眠、くつろぎ、気晴らしのストレス対処方法があることや悩んでいる人に気付き、必要な支援につなげるゲートキーパーの役割などを再確認した。
 1カ月間の接客の中で気付く、傾聴、見守ることを意識した人が多く、聞き上手になり共感する、笑顔で話すなど意識していることを共有した。今後は、一人一人に合った接客ができるようにしたいなどの意見が出た。
 美容師歴14年目の中田優衣さんは「自分のストレスに気付き改善することでお客さんにも目を向けられるようになった。お客さんが何を求めて美容室に来るのかお客さんの表情から気持ちを読み取れるように努力したい」と話していた。
 今後、研修の成果を検証し市内の美容室に広めるなどして自殺(自死)対策に取り組む。(山北)

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プレスネット編集部

広島県東広島市に密着した情報を発信するフリーペーパー「ザ・ウィークリープレスネット」の編集部。

東広島の行事やイベント、グルメなどジャンルを問わず取材し、週刊で情報を届ける。

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