東広島市は、クラウドファンディングの認知度を高め、中小企業の事業資金調達を促進しようと、2016年度からクラウドファンディング普及啓発促進事業を展開している。市内の有望なプロジェクトを実施する企業の発掘や、地域資源を活用した商品の開発支援が狙い。
今回は、自動車部品や小型精密部品などを製造する馬場プラスチック(豊栄町乃美)が、アクセサリー事業部を立ち上げ、商品開発の資金を集めるため、同事業を活用する。2例目。
同社は、プラスチックの加工技術を活かし、折り鶴をテーマにしたアクセサリー「折り鶴チャーム」を16年に開発。形状から塗装までの細部にまでこだわった樹脂の折り鶴は、キーホルダーやピアス、イヤリングなど6種類あり全11色。県内約30カ所の取扱店で、1万個以上の販売実績がある。
同社の馬場国博代表は「出資いただいた資金を活用し、アクセサリー事業に特化した事業部を西条中央に設置したい。市の中心部に位置することで、地元の雇用創出も望める」と話す。
(茨木)
精密加工技術で作る広島折り鶴ファンド
BtoBを活かしたBtoC事業を確立し、同じ悩みを持つ地元企業の挑戦を後押しをしたい。