平成29酒造年度全国新酒鑑評会の製造技術研究会が5月30日、東広島市西条町田口の東広島運動公園で開かれ、全国から酒造関係者1545人が訪れた。
今回は全国の蔵元から850点が出品され、入賞酒に421点、そのうち232点が金賞酒に選ばれた。金賞酒は、入賞酒の中でも特に優秀と認められた出品酒に与えられる。広島県内からは36点の出品があり、12点が入賞酒、うち7点が金賞酒に選ばれた。
会場には全出品作が都道府県別に並べられ、来場者は少量ずつ口に含んで味と香りのバランスを確認していた。
10年連続で金賞を受賞した名倉山酒造(福島県会津若松市)の松本宗也さんは「年々他の蔵もレベルが上がってきていて、身の引き締まる思いがする」、八鹿酒造(大分県玖珠郡)の日隈照さんは「入賞するのが目標。受賞酒を利き酒して、今年はこうじを変えてみようかなど学ぶことも多い」と話していた。
酒類総合研究所によると、今回は甘みと高い香りを特徴とする酒が多くそろったという。
(茨木)