マツダの退職者でつくる呉昭和地区マツダOB会がこのほど、OB会設立20周年記念事業の一環として、東広島市八本松町米満の広島県立障害者療育支援センター松陽寮に、車いす用のスロープを備えたマツダフレアワゴン1台(約174万円)を寄贈した。
松陽寮は現在入所者148人、通所者15人の障害者支援施設。入所者の高齢化などに伴い、施設から医療機関への通院頻度が高まる中、施設が所有する車いす対応型の福祉車両の不足が課題となっていた。
6月7日には同OB会の加藤光弘会長(71)や石井博文さん(85)らが松陽寮を訪れ贈呈式が行われた。贈呈式では加藤会長から、入所者である石井英美さん(58)にシルバーキーが手渡され、山本京子さん(75)が車いすで試乗した。
松陽寮の金田昌司寮長(54)は「機動力という点で十分とは言えない状況で、車両を寄付していただいた。施設利用者の幸せと、健康維持のために大切に活用したい」と感謝していた。
(茨木)