フィリピンサイエンスハイスクールの本校と分校に通う1年生15人が6月13日と14日の両日、県立広島高校で授業を受けるなどし、生徒たちと交流を深めた。
2年生の物理基礎、地学基礎、化学の授業では、フィリピンの高校生が3グループに分かれて参加。広島高の生徒が授業内容を英語で同時通訳し、フィリピンの高校生からの質問にも答えるなどした。フィリピンの高校生1人には広島高1年生の生徒2人が付き添い、昼食を一緒に食べるなど、交流を深めた。
ドゥンゴグ・ジャデルさん(17)は「授業が字を書くだけでなく、物を使って、分かりやすかった。授業中の生徒の雰囲気や、寮がきれいに掃除してあることなど、規律の正しさに感銘を受けた」と目を輝かせた。フィリピンの高校生に付き添った前田爽那さん(15)は「複数で入浴する文化がないことが分かり、文化の違いを感じた。もっと視野を広げ異文化を理解していきたい」とほほ笑んだ。
フィリピンの高校生は、ひろしま国際センターの「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」の招きで来日。6月10日から10日間滞在し、広島大やマツダミュージアムなども訪問した。
(石田)